ECパッケージがイイって本当?:ECカートシステムの選び方【3】
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最終更新日:2017/08/26
ECノウハウ・実例
パッケージシステムがイイって本当?
前回は、ASPからオープンソースまでのメリット・デメリットを比較しました。今回は、パッケージシステムのメリット・デメリットをEC担当者目線で比較いたします。
パッケージシステムの比較
各ECシステムのメリット・デメリット
この比較はこれまで私が見聞きしたことや、実際に経験したことを基にして作成をした主観的なメリット・デメリットの比較です。今回以降はパッケージシステム~スクラッチについてご紹介しますが、ここからは費用が高いレベルになります。「あの成功企業が導入していたら、うちも導入しよう」というには高い買い物。慎重に吟味ください。
パッケージシステム
パッケージを選択するならこんな企業がオススメです。
・ECサイトの規模としては、月商 数百万円以上を想定
・ある程度の期間や費用をかけ、事業に合わせたカスタマイズで初期構築したい
・継続的に改修をいれてEC事業を拡大したい(拡張性)
・外部システムとの連携をしたい(基幹システムやPOS、WMS、マーケティングオートメーションツールなど)
メリットとデメリットは以下です。
■メリット
・販売機能やCRMなどの機能が標準またはオプションとして充実(セット販売や定期購入など販売に必要な機能)
・ベンダーのサポートが手厚い
・パッケージはその開発会社のオリジナルなのでセキュリティが強い
・分析の項目や機能、データベースの項目が全般的に網羅されている
・集中的なアクセスなどに対するパフォーマンスが安定
■デメリット
・構築・月額費用高い
・運用フローはECシステムに合わせる必要がある(大型パッケージとの違い)
パッケージシステムの代表例としては、ECサイト構築パッケージシェアNO.1のecbeing、EC-CUBEをベースとしてパッケージ化したEC-Orange(ECオレンジ)、クラウドSaaS型でASPとパッケージの好いとこ取りのえびすマートなどがあります。私自身は、メガネスーパーと前職のクレッジでecbeingを採用しており、EC-Orangeやえびすマートは具体的なお話を聞いたことがあります。この3社はコンペなどで競合することも多いと聞きます。
この3つの代表的なシステムでも、機能の特徴、カスタマイズ、サーバー、システムソースの持ち方について理念が異なります。それぞれの特徴については長くなるので今回は控えますが、ecbeingの特徴や選定理由はさんざん語ってきましたので以下のページを参考にしてみてください。
<参考>【ユーザー様の声】株式会社メガネスーパー様 | ecbeing
ちなみに、余談ですが、私がECに関する取材デビューしたのは、前職クレッジ時代の「ユーザー様の声」なんです(今は閲覧できません)。しかも、私から「出たいです」と打診しました笑
初期構築費用が高額になってくるので、コンペの内容や金額で決める企業も多いようですが、パッケージシステムは初期だけでなく「継続的な運用」が肝になってきます。パッケージシステムを採用するいうことは、企業としてはECの継続的な成長目指すというフェーズだからです。「継続的な運用」には、システムの拡張性が重要になってきますが、それだけでなく「同じ船に乗ってECの成長を目指していけるパートナーになりえるか?」という相性も重要です。システムを作っているのは人であり、プロジェクトを進めていくのも人です。ベンダー側の企業のスタンスが、自社のビジネスのスタンスと合っているかという視点は必須と言えます。
次回は、既存のEC事業が大規模だったり、大企業の新規EC向けの大型パッケージシステムをご紹介します。
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