分析ってどこまでやるの?森で迷子にならないためには。
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最終更新日:2017/08/26
ECノウハウ・実例
乱暴に言うと、ECにおける分析は判断・評価が下せるレベルで十分。私はそう思います。
先日、Flipdesk×Ve主催セミナーのパネルディスカッション後に、こんな質問をいただきました。
Q:複数のツールをどのように分析していますか?例えば、アナリティクスとか。
私の回答は以下です。(付け加えています)
・特別な分析はしない。それぞれの管理画面で見れる数値のみで、シナリオなどの良し悪しを判断する。何かのアクション(施策)をやるためにツールを使うのだから、結果が出ないのは、アクション自体や仮設が間違っていることの方が多い。
・深いデータを見たとしても、アクションが出来なければ意味がない。大事なのは、全体の数字がどう変わるか。逆に言えば、ECの場合は「ツールを導入する→個々のシナリオの数値は良い→全体の売上は上がってない」ならそのツールの意味はない。
・分析以前の問題だが、「導入しようとするツールの仕組みを信じられるか」が大切。そこを疑うと全ての数字は信用できるはずがない。
私自身、深い分析が好きなわけじゃないので(笑)。それと、分析は深い森のように、入り出すと抜けられなくなったりします。。。
分析やデータ活用は何のためにやるのか?
ECにデータはつきもの。ただし、分析をしただけでは、1円も利益に貢献しません。
そもそも施策結果の分析は何をするためにやるか?やったことが、目的達成のために◯だったか、×だったかを判断する、そして、どう改善できるかをみていくためだと捉えています。大切なのは、結果を評価し、改善や打ち切りの判断を下し、実行するというサイクルをスピーディーにやること。遅くとも週次単位で。
また、もう1つ先日登壇した、SELECKのセミナーでオイシックスの米嶋さんがデータドリブン・マーケティングに関するお話し。その時も、こんなことを言われてました。
「データとにらめっこして、アイデアを出そうとしても施策は枯渇する。それ以前にお客様を知ることが大事」※こんなニュアンス
要は分析以前に、考えることがあるだろ!と。お客様のことを考え、仮説を立て、実行した施策だからこそ、分析にも価値が出てくるんだと思います。
ただし、定期的に課題整理のために、網羅的にデータを深掘りしたり、ビッグデータ分析をする時も必要ということは、補足しておきます。それが、日々アクセスできる環境やデータドリブンでまわしていけるチームや慣習があれば、言うことはないですが、その環境をつくれる企業の方が少ないでしょう。
すぐ判断して、すぐ実行。今日もはげみましょう。
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