EC成長に必要な3つの条件:売上2倍以上のアップは可能【連載1/4】
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最終更新日:2017/08/26
EC・ビジネスメソッド
急成長するEC事業には「共通する理由」がある。
2013年度の国内B2CのEC市場規模は11.2兆円(前年比17.4%増)と、小売り市場が厳しい中で成長を続けています。
あらゆる企業のEC担当部門は「成長請負部門」として見らている一方、「思うようにうまくいかない」という相談の話を聞くことは非常に多いです。EC事業の成長に必要な条件をご紹介します。
EC事業の成長に必要な3つの条件
今後の国内B2CのECの成長を担うのは「実店舗ありきのEC」すなわち「実店舗での事業をメインとして一部門として事業展開しているEC」です。その理由は、各企業が「本気」で着手をしていないからです。では、すでに成長している企業はどういう条件を揃えているのでしょうか?
成長に必要な3つの条件
1.実店舗、WEBマーケティング、EC、システムの特性を理解したEC部門の人材がいる
2.EC事業の可能性と強みを理解している経営者がいる
3.ECでのカニバリを恐れず、うまく取り込むブランド(本体事業)部門長がいる
自身が所属するメガネスーパー、前職のクレッジ(現オルケス)はともに3つの条件を全て満たしていて、既存EC事業を改革したことで売上を2倍前後にすることに成功しています。また、ベイクルーズ、ビームス、ポイント、アーバンリサーチ、ナノユニバースなどアパレル業界でECの成長をけん引する大手企業だけでなく、短期的にEC事業が成長しているレイ・カズンのような中小規模の企業もこの条件満たしています。
仮に揃っていなかったとしても、商品力とブランド力がある商材であれば、EC事業の数字は伸びます。しかし、ブランドの勢いが止まった瞬間に、ECの成長もすぐに止まってしまします。
次回のブログから3つの条件をそれぞれを解説していきます。
▼連載の他の記事はコチラ▼
EC成長に必要な3つの条件:横断的に理解できるEC部門の人材【連載2/4】
EC成長に必要な3つの条件:EC事業は経営判断【連載3/4】
EC成長に必要な3つの条件:売上アップにはブランド責任者と連携せよ【連載4/4】
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川添 隆
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