EC事業の人材育成について語る。といっても、この領域は日々学ぶしかないですよね。
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最終更新日:2017/08/26
ECノウハウ・実例
初めて、人材育成というネタでお話しをする機会をいただきました。
2016年9月29日に開催された一般財団法人ネットショップ能力認定機構 主催イベント「わたし、ネットショップ担当者です!ミートアップ」に参加しました。事務局長の森戸さんに質問をもらいながらのトークセッション。
人材育成は私自身、修行中の領域。ただし、前職、現職で急拡大していくEC事業部門を5年間のマネジメントしてきた中で培ったものはあります。
私が人材育成・仕事で大切にしていること
EC経験者、未経験者はどっちが良い?
採用の時に、これはよく議論になります。前提としては、よっぽどの企業でない限り、募集をかけても、一線級のEC担当者が応募してくることはないでしょう。
それを踏まえて、実店舗ありきのEC部門の場合、「ECやWEB経験あり+店頭販売経験なし」、「ECやWEB経験なし+店頭販売経験あり」はどちらがよいか?私の経験上は、後者の人。採用後にドンドン吸収して成長が早いです!さらに言えば、自社の店頭スタッフをECに入ってもらったほうが、そのブランド・商品・サービスの文脈も理解しているから、さらに早い場合がある。あとは店頭での考え方を、ECの考え方に置き換えていけばよいので。
ECの新規立ち上げであっても、取り扱う商品を売ったことがある人の方が、お客様の顔を想像しやすいので、成長や売上への貢献は早いでしょうね。
先に飢餓状態を作る
自分に知りたくないことを教えられても頭に入ってこない。誰だってそうですよね。
例えば、LINE@の配信・ホーム投稿の仕組みや分析のやりかたを、一通りいきなり教えても全然入っていかない。最低限のやり方を教えて、自分がやったことの反応を実感してもらう。そこから、より効果を上げていくためにはどうしたらいい?という観点で、もっと基礎的な部分にもどっていく。測定用のURLを発行する意味合いとか、Googleアナリティクスの部分的な見方とか。
とは言っても、本当はまとまった時間をとって教えていきたいんですけど。。。
仕事で大事にしてること
ECという領域以前に、仕事をやっていく上で大切にしていることを共有していくことの方が重要だと思っています。それが、チームのルールや文化になっていくから。
私が大切にしていることのうち、代表的な6つをです。
1.ロジック×感性、仮説が全て!
2.ブレない!ヒヨらない!覚悟!
3.挑戦!スピーディに矢を打ちまくる
4.清濁併せ呑み、自ら取り組む
5.聞き取る/伝える、人とのつながりを大事にする
6.大きな「夢」、視野は広く!
特に説明はいらないでしょうが、わからなかったらご連絡ください(笑)。
最後に以下は私の反省です。。。
本日のセミナーはやはり失敗だろうな。その要因は明確で、オーディエンスの属性を事前に確認しなかったこと。いつもやっていることを、やらなかった怠りが、結果につながった。よかったと言ってくれたけれども、寄り添うセミナーにできなかったのは残念。
— 川添 隆【ECエバンジェリスト】 (@tkzoe) 2016年9月29日
私がセミナーに登壇させていただく際の基本動作は、どんな方が聴衆として参加されるかを確認し、その方たちの悩みを想像しながら、話す内容を微調整しています。今回は、なぜかそれを怠る。全くいかんですね。次回以降、リベンジいたします!
EC総研でもイベントレポートが掲載されていますので、ぜひご覧ください。
【レポート】9/29わたし、ネットショップ担当者です! ミートアップ~EC業界の最新社内教育事情を語る~
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川添 隆

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