ウェブ接客ツール導入の4つのポイント:WEB接客とは【2】
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最終更新日:2017/08/26
ECノウハウ・実例
どのサービスを導入すべき?
前回は、WEB接客ツールやその関連サービスであるFlipdesk、KARTE、Zen Clerk、Ve Interactiveのサービスの違いについて解説しました。「うちの会社ではどれを導入したほうがよいの?」というのは、どれくらいのコストを使って、何をどのように実現したいかによって選択が必要です。今回は、その問いに対するヒントを解説します。
WEB接客ツール導入の4つのポイント
WEB接客ツールに関わらず、EC関連のツールやサービスを導入する時は、以下4つのポイントを見極めています。
1.メリットとリスクは何か?
2.導入の難易度はどれほどか?
3.導入後、利益が増やせるか?または課題を解決できるか?
4.運用担当が運用できるか?
まずは、これら4つが自社のスタンスとあっているか確認してください。
各サービスはこういう企業にオススメ
では最後に、WEB接客ツールやその関連サービスそれぞれの特徴と運用面を踏まえ、こういうニーズがあるECにオススメというポイントをご紹介します。また、4つのサービスについてはリスクに関してはほとんどないですし、導入は基本的にはタグの設置のみです。※デザインの準備などで導入まで時間がかかることもあります。
いわゆるWEB接客ツール
Flipdesk(フリップデスク)
■ECサイトの売上アップのためには、しっかりと運用をしたい
※運用負荷は増やしたくない場合は経験豊富な運用サポートプラン有り
■1カ月のコストをある程度明確にしたい
■コストを気にせず複数のシナリオ(接客)を併行で試したい
■WEBチャットを利用したい
■EC以外サイトで利用したい
■メルマガやLINE@の管理画面に慣れている
■メガネスーパーでの導入効果(導入当初)
├flipdesk経由のCVRは非表示の3倍
├クーポンの使用率は導入前の1.5倍
└メルマガ・LINE@登録訴求による登録件数は実施前の約1.5~2倍
<導入理由の参考>バズワード乱発のEC業界、事業者はユーザーを見てフラットな立場で判断すべし[川添さん×安藤さん対談] | ECzine
KARTE(カルテ)
■ECサイトの売上アップのためには、しっかりと運用をしたい
※運用負荷は増やしたくない場合は運用サポートプラン有り
■接客数(接客アクションの表示)でコストを調整したい
■EC以外サイトで利用したい
■リアルタイムに来訪ユーザーの情報をみてアクションをしたい
■接客をリッチな表現で行いたい
■メールやチャット等の外部サービスと連携して利用したい
■カラミーショップ、DeNAショッピング、auショッピングモールで利用したい
クーポンによる後押し販促ツール
Zen Clerk(ゼンクラーク)
■EC運用のリソースが少なく、運用負荷は増やしたくない
■ツール経由の効果とコストが紐づいている方がよい(成果報酬型コスト)
■ユーザーのサイト内の行動を読み取り、自動的にクーポンを表示したい
■クーポン施策はやりたいが、無駄なクーポンはやりたくない企業(購入意欲があって迷っているユーザーの引き上げ)
■ECの価格設定を変えずに、特定商品の在庫処分などを実施したい
■メガネスーパーでの導入効果(導入後6カ月)
└新規ユーザーのCVRが30%アップ
離脱前後の販促ツール
Ve Interactive(ヴィーインタラクティブ)
■EC運用のリソースが少なく、運用負荷は増やしたくない
■ツール経由の効果とコストが紐づいている方がよい(成果報酬型コスト)
■サイトを離脱しようとするユーザーにもう一押し訴求をかけたい
■カートなどでメールアドレスを入力して離脱したユーザーに対して訴求をかけたい
■1タグでリターゲティング広告など複数機能を選択して使いたい
■メガネスーパーでの導入効果(導入直後)
└離脱ユーザーに対するメール施策:配信数に対する購入率は通常メルマガの79倍、新規ユーザーの購入に貢献中
以上、4つのポイントとオススメ内容を見て、ぜひツール・サービスの選定に役立ててください。次回は、注意すべきWEB接客の本質についてご紹介します。
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川添 隆
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