EC成長に必要な3つの条件:売上アップにはブランド責任者と連携せよ【連載4/4】
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最終更新日:2017/08/26
EC・ビジネスメソッド
EC急成長の企業には「理解と決断力のある経営者」がいる。
前回に引き続き、「EC事業の成長に必要な3つの条件」をご紹介します。
今回は3つ目の条件「ECでのカニバリを恐れず、うまく取り込むブランド(本体事業)部門長がいる」を解説いたします。
なかなかブランドや本体事業との連携が取れない、まだまだカニバリを気にするというのはよく耳にする話です。
ECでのカニバリを恐れず、うまく取り込むブランド(本体事業)部門長がいる
「実店舗ありきのEC」というのは、商品力・仕入・PR・物流など売上に影響力がある部分をブランド(本体事業)に依存をしています。
仮に、経営者を巻き込めたとしても、ブランドと商品を握っている事業部の協力がないとECの成長は加速しません。敵に回すとECで販売する商品すら手配できない状態すらありえます。
実店舗での前年比が100%を超えること自体が難しい昨今において、徐々にECに協力的なブランドの部門長は増えてきていると感じています。
「ブランド側からECやSNSを含めたWEBの展開を相談された」という話も耳にすることが多くなってきました。
もし、部門長が理解してくれていない場合はどう巻き込んでいけばよいでしょうか。
基本的に経営者への対応と同じです。結果を出し続け、それをブランドの部門長や各担当者が理解できる言葉で都度都度報告をするということに尽きます。
それに加えて、実店舗の顧客またはECの顧客に、双方の利用の実態を聞いてブランド側にフィードバックすることやブランド側が行っているWEB関連の業務を巻き取るというような業務上のサポートをすることが効果的でしょう。
EC部門は、「EC=WEBに詳しい」という周りの認識により、ECだけでなくWEBのプロモーションやコーポレートサイトでの企業PRや採用の部分までほぼ全社に関わることが多いです。それを逆手にとって、少しずつコチラから貸しをつくることで言い分を聞いてもらうというのも1つの手です。
数値や業務面以外の部分では、いわゆる「飲みニケーション」も大事です。特にアパレルや小売りは体育会系で、飲みが大事なコミュニケーションの場になっていて、そこで信用を勝ち取るというケースもあります。
これらは、私自身も実際にこれらをやってきましたし、現在もやっています。
経営者以上に、巻き込むのが難しい側面がありますが、EC売上アップには避けて通れないと認識をして行動をする必要があります。
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